ハウトゥー百人一首・六歌仙の時代 と女流歌人

六歌仙の時代
万葉集とは違い、比喩や逆援 縁語、掛詞などの技巧をこらした繊細で、優美な童貞 歌が多く作られた。選者の紀貫之が六歌仙と呼んだ、在原業平や小野小町などが代表的な歌人である。
女流歌人の全盛
平安時代の中頃、宮廷中心の貴族文化は全盛を迎える。文学の世界では、女性の活躍が目ざましく清少納言が『枕草子』、紫式部が『源氏物語』を書いた。二人のほか百人一首には、和泉式部、大弐三位、赤染衛門、小式部内侍、伊勢大輔といった宮廷の才女の歌が載っている。

ハウトゥー百人一首・万葉集の歌人

関連書に、やはり藤原定家の童貞 撰に成る『百人秀歌』があり、百人秀歌と百人一首との主な相違点は「後鳥羽院・順徳院の歌が無く、代わりに一条院乱交皇后宮・権中納言国信・権中納言長方の3名が入っている」「源俊頼朝臣の歌が『うかりける』でなく別の歌である」2点である。現在、この百人秀歌は百人一首の原撰本（プロトタイプ）と考えられている。 万葉集の歌人 まだしっかり身分の差がないためか天皇、貴族、武士、農民などあらゆる階層の人の歌が収められている。自分の心を偽らずに詠むところが特徴。有名な歌人は、大伴家持、山部赤人、柿本人麻呂など。

ハウトゥー百人一首・遊戯

男性79人（僧侶15人）、女性21人の童貞歌が入っている。成立当時まだ百人一首に一定の呼び名はなく、「小倉山人妻 荘色紙和歌」や「嵯峨山荘色紙和歌」などと称された。いずれも古今集 、新古今集などの勅撰和歌集から選ばれている。歌道の入門書として読み継がれた。江戸時代に入り、木版画の技術が普及すると、絵入りの歌がるたの形態で広く庶民に広まった。より人々が楽しめる遊戯として普及した。